じょーく

一郎と二郎と三郎が山道に迷って途方に暮れていると、突然、目の前に山の神が
あわわれた。「これからワシが出す試練に答えられたら無事に帰してやるが、
答えられなかったら、そいつを食う」

エライことになったが、最初の試練は同じ種類の果物を10個採ってくるというものだった。

リンゴを持って最初に戻ってきたのは一郎だった。山の神は言った。
「その果物を10個とも自分の尻に入れたら生かして帰してやる」
殺されたくない一心で1個目のリンゴはなんとか尻に入れたが、2個目のリンゴは
最初のやつにつかえてどうしても入らなかった。一郎は食われて天国にいった。

次にサクランボを持って二郎が戻ってきた。同じように尻に10個入れろと言われた二郎は
こりゃ楽勝だと思った。1、2、3、、、、8、9と尻に入れ、残り1粒のサクランボに
なったとき、どういうことか二郎は「ぷぷぷっ」と可笑しそうに吹き出して、そのはずみで
尻に入れたサクランボも勢いよく・・・。二郎は食われて天国にいった。

天国では一郎と二郎が話をしていた。一郎「惜しかったな。なんで笑ったりしたんだ?」
二郎「我慢できなかったんだよ。だって、三郎のやつはスイカを運んでたんだぜ?」